摂氏119（ただし零下）

　「最早まともな文を書けるテンションじゃない」は、「いみじうこそものぐるほしけれ」に掛かる枕詞です。もちろんデタラメです。

　心がもやもやします。むしゃくしゃではありません。先行きが不安なのでしょうか。もちろんそれもありますが、そう纏められるものではなさそうです。要するに、空虚なのです。何かによって充たされることもなく。中途半端なのですね、結局。こうやってつらつら書くという行為一つ取ってみたって、物凄く中途半端です。地に足が着いていない、という表現が出来るかもしれません。非常に不安定で、いつまで経っても落ち着くことがないのです。いや、何か違いますね。それもあるけど、それは一面でしかありません。こんな駄文を並べ立てて、誤魔化して、つまりは素直でないのです。自分に対して正直になどと言われますが、あれはベタではあるけど本質的な言葉です。そんな格好のいいこと言って、などとバカにするのがまさに、素直でないのです。とにかく、素直になることですね。そうしてもう一度考えてみると、要は寂しいので
す。ただ、それだけのこと。気持ちが弱いから、受け止められず、御託を並べ、自分を誤魔化し、見ないフリをするのです。そして、そんなことは意味がないとわかっているにも関わらず、それもやはり受け止めようとせず、無駄な行為を続けるのです。逃げているのですね。こうして今も。抜け出そうとする努力もせず。むしろ自虐的になることで自己満足している。自分はいかに駄目であるかと自分に対して誇張して、そんな自分を一歩引いて見てみて、なぜか満足している、楽しんでいるのです。矛盾しているようですけれども。きっと自らを悲劇の主人公にでも仕立て上げているのでしょう。そして自分で自分を慰める。これも誤魔化しであり、自分に対する言い訳です。自分の行為全てが、逃避なのかもしれません。

　素直になりたい。