失はれしもの

　シャーペンをなくした。至極ありふれたことのように思われますが、実は違うのです。

　高い代物だったわけではありません。たしか105円だったかな。買ったのは100円ショップじゃなくて普通の文房具屋だけど。まぁ要するにかなり質素なシャーペンということです。

　青春の思い出プライスレスとか下らないことを言うつもりはありません。シャーペンそのものについて何か思い出があるかといえば、そういうわけでもない。ただ何となく長く使っていただけです。それでも５年くらいにはなるかな。考えてみると、よくぞそこまで使い続けたなという気がします。

　いざそうしたものがなくなってしまうと、なんか変な感じ。これから別のシャーペンを使うことになるとして、馴染むには時間を要するでしょう。

　いやでももしかしたら見つかるかも。見つかって欲しい。丁度いいから新しいの買おうかなって気にはあまりならないんですよね……。


　またつまらぬ文を書いてしまった……